区画や品種の個性を最大限に引き出す事を意図した上位キュヴェのひとつ。
キュヴェ名は「古い」という意味で、このワインに用いられる樹齢の高いカリニャンに由来します。ラインナップの中でも最も凝縮した果実味と複雑味があり、古い樹齢のカリニャンが持つポテンシャルに魅せられます。
長い熟成の中で、余分なタンニンや果実味は落ち、丸い球体のような味わいに。とてもカリニャンとは思えないエレガントさが感じられます。香りや味わいも黒系果実やスパイシーさよりも熟成したグルナッシュの様なブーケのニュアンスが前面に出ています。熟成により新しい側面を見せてくれるバックヴィンテージを是非お試し下さい。
ラングドック地方に居を構えるドメーヌ・レスカルポレット。
彼にドメーヌ名、レスカルポレット(ブランコという意味)の由来を尋ねると
「ブランコで遊ぼうと思えば止まらないようにこぎ続けるだろ?ワイン造りも同じさ、努力し続けなきゃね。」
そう無邪気に、そして実直に答えてくれます。前に進み続ける芯の強さと明るさを兼ね備えた彼らしい答えです。実際に彼のドメーヌを訪問すると、あらゆる会話や場面で気さくさ、繊細さ、細やかな心遣い、優しさ、真摯さを目の当たりにします。そして、ワインの味わいがまさに彼の人柄のようなピュアさに満ちたものになっているのに驚かされます。
イヴォ フェレイラは、ソムリエとしてサービスの仕事に従事していた時にワイン造りに興味を持ち、2004年にジャン マルク ブリニョの収穫を手伝ったのをきっかけにその興味を具体的な目標へと高めていきます。
2005年からはシャトー ル ピュイで仕事を得てワイン造りを学び、2009年に自身のドメーヌであるレスカルポレットをスタートさせます。
恵まれたテロワールをいかして除草剤や殺虫剤、化学肥料などを用いない自然な栽培を採用し、自然酵母のみで発酵、補糖・補酸といった人為的介入を排除した醸造をおこなっています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ラングドック モンペイルー村
[タイプ]赤・辛口
[品種]カリニャン100%(樹齢100年+α)
[アルコール度数]13%
[醸造について]自然酵母のみで発酵、5日間の短いマセレーション、古樽で18か月熟成。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ラングドック モンペイルー村
[設立]2009年
[栽培]有機栽培
2015年6月 レスカルポレットを訪問しました。詳細はblogにてご覧いただけます。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。