ブドウにあってリンゴには無いというタンニンを補うため、カリン(マルメロ)を砕いて浸漬させるという、ワインをイメージして造られたシードル。
カリンの持つタンニンをモストに移すことで、味わいに奥行き、幅を持たせることができました。フレッシュな美味しさだけでなく、時間が経過してからの熟成まで考えて造られるコトーニャ。
ビン内二次醗酵の際にカリン果汁も合わせて加えられるようになり、よりカリンの風味が強く感じられるようになりました。初めから熟成を意識しているだけに、その味わいの強さや熟成の魅力をしっかり感じられる味わいです。
元来研究者であるフランツは、自分の好きなシードルを造ることに没頭しすぎた結果生まれた、果実感を持ったフレッシュなシードルで、酸が高く病気に強い品種は、農薬の散布を必要とせず、酸化のリスクも少ない、そして何よりキレと爽やかさはたまりません!(インポーター資料より)
※瓶底にはオリが溜まっておりますが、味わいにネガティヴさを与えるモノではありません。
抜栓する前に、一度オリを上げて濁った状態でお飲み頂くと、味わいがより強く感じられます。
■ワイン情報
[産地]イタリア アルト・アディジェ
[タイプ]シードル
[品種]リンゴ(トッパス40%、ゴルドラッシュ40%)、カリン(マルメロ)20%、(樹齢20年)
[アルコール度数]6%
[醸造について]
収穫後、破砕・圧搾。リンゴと同じ畑に育つカリンを加えて醗酵。保存しておいたリンゴ果汁を加えてボトル詰め、瓶内2次醗酵。スボッカトゥーラ(オリ抜き)せず、そのままリリース。SO2(亜硫酸塩)無添加。
■ワイナリー情報
[継承年]1994年
[栽培方法]無農薬、無肥料栽培
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ヴィンテージ過去のコメントです!
2018.6月上旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
マルメロの華やかな香りに胸キュン♡
クリアで爽やかな、この夏常備したいシードル
【ティスティングメモより】

【好き】 酸とミネラルもしっかりある薄甘白ワインが大好物。 マセラシオンしたバランスのいいワインも好き。
【苦手】 苦みが強いワイン&石油香は×
抜栓直後に試飲しました。
フレッシュな洋梨や洋梨コンポートのようないい芳香で、香りだけで美味しそうです。
味わいは香りのイメージとは裏腹にしっかりとドライで、酸も程よく効いているのでバランスが良いです。シードルというと大半は酵母の香りが強めのものが多いですがこれは透明感と清涼感があるタイプ。アフターの収斂味も食欲をそそるのでアペリティフはもちろん、食中酒としてもOKです。
春菊とカブのサラダなど、ほのかな苦みのある食材と相性が良いのではないかと思います。
