オーストラリアの方言で私のダーリンという意味のキュヴェ名。
。透明感のある淡いガーネット色、ブラックチェリーやナツメ、青草の香り、穏やかなアタックに摘みたてベリーの酸味と渋み、高めの酸と鉱物のニュアンスを感じます。
オランダ、ベルギー、イギリス、モンルイでソムリエとして働いてきたオランダ出身のリザンヌ・ヴァン・ソンと、トゥール出身でアランデュカス・グループのレストランでシェフを務めてきたベンジャミン・セレールの二人。
リザンヌがワイン造りを志し初めてロワールに来たのは2013年、トゥーレーヌのノエラ・モランタンのところで働くためでした。ワイン造りを体系的に学ぶためにアンボワーズの醸造学校へ進み、そこでベンジャミンと出会います。ともにワインを造ろうと、卒業後、彼女はモンルイ・シュール・ロワールの生産者のもとで修業をつみ、ベンジャミンはヴーヴレイの生産者のもとをいくつか回り修業を始めます。
“Sonser Vins”は二人の苗字を組み合わせて作った造語です。二人は2016年から準備を始め、非公式ながらもいくつかのキュヴェを仕込んでいきます。
2018年にロワールとアルザスの買いブドウを使って4つのキュヴェが初ヴィンテージとなります。
もちろん選ぶのはビオのブドウで、収穫から自分たちで行いました。自然酵母での発酵はもちろん、酸化防止剤の添加もごく少量もしくは無添加、濾過や清澄はワインを見極めながら判断していきます。
初ヴィンテージ2018年の生産量は約15,000本。リザンヌは自らの畑を持たないことを逆手に取り、1月・2月にワインの発酵が落ち着くと、南半球のオーストラリアに飛びワインを造っているのです。
初リリースと共にいきなり残念な報告もあるのですが、2019年の収穫後、ベンジャミンとはお互い別々の道を行くことにしたそうです。
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ロワール地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]グロローグリ(アンジュー産)60%ミュスカルージュ(アルザス産)40%(樹齢20~40年)
[アルコール度数]12.5%
[醸造について]自生酵母にて、グロローグリは全房で6日間醸し空気圧式圧搾、グラスファイバータンクで7 か月間発酵・熟成、ミュスカルージュは直接圧搾後、グラスファイバータンクで7か月間発酵・熟成、アッサンブラージュし3 か月間熟成、SO2(亜硫酸塩)無添加、無濾過・無清澄
■ワイナリー情報
[設立]2018年
[生産者]リザンヌ・ヴァン・ソン
[ブドウについて]ビオディナミ/デメテール
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。