樹齢の若い区画のブドウで造られる白で、酸が豊かでありながら、土地由来の強いミネラルを感じます。
ヴェルディッキオの持つオーソドックスなイメージを表現した白ワイン。
生産者ロベルトは元来の造り手ではなく、建築デザインを生業としてフランス、パリに暮らしていました。その時住んでいたアパルトメントの近くにあったエノテカで飲んだワインに衝撃を受けたことがきっかけに、ヴァンナチュールの魅力に取りつかれたそうです。
畑は合計3ha、ヴェルディッキオ、トレッビアーノ少し、マルヴァジーア少しで、基本耕すことはなく、雑草が茂ってきた場合のみ、樹の周りだけを切り、銅は最低限、硫黄も同様に少ないが、使うものも天然由来の硫黄物しか使わない。また、特出すべきは高樹齢の畑のため、新しい苗木は植えず、プロヴィナージュによって植樹を行っています。
醸造についてはジル アゾーニで働いた経験、そして自分自身がこの畑で感じたことをベースとしている。中でも一番重要だと感じていることは、ピエール オヴェルノワの言葉、「醗酵は決して簡単なことではない、奥が深くミステリーがいっぱい」だと話しています。
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]イタリア マルケ州アンコーナ県
[タイプ]白・辛口
[品種]ヴェルディッキオ主体、トレッビアーノ トスカーノ、マルヴァジーア ビアンカ(樹齢45年)
[土壌]石灰質、粘土質
[アルコール度数]13.5%
[醸造について]収穫後、除梗し果皮と共に24時間、圧搾後タンクにて醗酵を続け、完全に醗酵が終わる前にオリ引き、後から生まれたオリと共にシュール リー状態で6か月の熟成
■ドメーヌ情報
[本拠地]イタリア マルケ州アンコーナ県クプラモンターナ
[生産者]ロベルト カスティニャーニ
[所有畑]3ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2022.7月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
大きなグラスで飲みたい、豊かな香りの辛口イタリア白!
【ティスティングメモより】
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓後すぐと翌日、1週間後に試飲しました。
ほんのり濁りのある麦わら色。
黄色の熟れた柑橘やパイナップル、ラムネのような香り。
口に含むと滑らかなテクスチャーで果実のボリュームはミディアム。
よく冷えていたので、思っていたよりもドライな味わいです。
そしてまだ閉じ気味。アルコールのボリュームがあるので、温度を上げた方が飲みやすくなりそうです。大きめのグラスか、デカンタージュをして、ワインを開かせてから飲みたいです。
1週間後に飲んだところ、黄桃やびわ、オレンジワインによくある香りになっていました。滑らかな口あたりは変わらずで、バランスのとれた果実味と酸味に、まるみのあるミネラル、飲みやすくなっていました。ネガティブな要素はなくビックリです。一日一杯、ゆっくりなペースでボトルを開ける方にもオススメです。
魚や白身肉のムニエル、羊のハードタイプのチーズや生ハムと一緒に飲みたいです。