新井順子氏がセバスチャン・リフォー氏のブドウで仕込んだコラボキュヴェです。粘性のある黄金色、金柑のコンポートやりんごジャム、ビワ、カリンの香り、樽の風味も感じられしっかりコク旨で、熟した果実味のボリュームは徐々に拡がり、後半には複雑味が増し骨格の良さが印象的です。
新井氏の畑をCotとPinot NoirとChardonnayの自分で植樹した3つの品種に絞った為、残念ながらソーヴィニヨンブランを手放す事になりました。
でも「最も好きなソーヴィニヨンブランをTouraineより格上の、それも馬で耕しているセバスチャンの葡萄で仕込めたら…」思いが叶いプロジェクトがスタートしました。
セバスチャンの醸造方法は、基本は全て一緒で収穫後葡萄を絞り、大きなタンクで1年発酵させ、もう1年古樽で熟成させます。
一方、新井氏はプレス後直ぐに樽で発酵・熟成。完全還元化のタンクでゆっくり発酵させるより、木の目の詰まっていない新樽で柔らかい還元化で、自然なスピードで発酵させるスタイルです。
このワインはセバスチャンの葡萄で新井氏が仕込んだサンセールです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ロワール地方サンセール
[タイプ]白・辛口
[品種]ソーヴィニヨン・ブラン100%(手摘み/樹齢平均50年)(貴腐ブドウ50%熟したブドウ50%)
[土壌]粘土石灰
[アルコール度数]13%
[醸造について]自然酵母にて直接圧搾後、ステンレスタンクでデブルバージュし、新樽で発酵・熟成。無濾過・無清澄、SO2(亜硫酸塩)無加
[栽培方法]ビオロジック(2007年カリテ・フランス認証取得)
[所有畑]12ha(ソーヴィニヨンブラン11ha、ピノ・ノワール1ha)
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2023.5月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
こなれた旨味系ソーヴィニヨンブラン♡
【ティスティングメモより】
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓後すぐに試飲しました。
濁りのある濃いめの麦わら色
熟れた八朔、ヨードの香り、台湾パイナップルケーキ、水分の多い植物の茎のような香りがとれました。
口に含むと柑橘系果実のボリュームは程よく、エキス感がここちよく口内を潤します。みずみずしい果実の甘やかさと酸味と旨味の調和が非常にエレガント。余韻にうっすらとセロリソルトのようなスパイシーさもありました。
程よいこなれ感と、柑橘系フルーツの甘みと旨味が魅力のワインなので、単体でじっくり楽しむのもいいですし、広東料理など素材を活かしたコクのある料理と一緒に飲みたいです。