暑い年となった2009年。
ポテンシャルは十分なものの、当初はタニックな雰囲気が強く放置されていたキュヴェ。
3回めの追加オーダーとなる今回は、非常にシルキーで上質のボルドーを思わせるような晩秋の森の土を思わせる香りとこなれた旨味感が特徴のワインに成長しました。
芯にはチャーミングさを感じる果実味もあり、ピュアな自然派ワインらしい飲み心地の良さもあります。もちろん、もともと骨格のしっかりしていたワインだった頃の面影も残しており、構成もしっかりとしていますが、良い熟成をしっかりと進んでいると感じさせてくれる風味で、ワインに枯れた淡さと奥行きが加わっています。
タンニンがもう少しほぐれると、香りや味わいもより際立つので、到着直後の疲れを取ってからお試しください。
2005年からワイン造りを始め、年々進化を重ねてスターダムに登ってきたのがジェローム ソリニーその人です。
もともとボルドーの醸造学校でワイン造りを学んでいたジェローム ソリニーでしたが、そこでは彼の望むピュアなワイン造りを学ぶことは不可能であっただけでなく、あまりに多用される醸造テクニックと添加物に不安を覚えたと言います。その後、ドメーヌ デ グリオットのワインと出会ったのをきっかけに、彼らの自然でピュアなワイン造りに感銘を受けたジェローム ソリニーは、ドメーヌ デ グリオットにほど近い場所に12haほどの畑を見つけ、自身のワイン造りをスタートさせます。
取得した12haの畑は、目の行き届いた丁寧な栽培のために最もポテンシャルの高い6.5haのみを残して売却し、除草剤や化学肥料などを用いない自然な栽培を通じて健全なブドウを得ることに集中しています。醸造においては過度な人為的な介入を避け、自然酵母による発酵を行い、リスクが高いデザートワインであっても瓶詰め時の亜硫酸不使用を貫くなど、純粋主義的なワイン造りを徹底しています。
(インポーター資料より)
※少量入荷の為お一人様1本までとさせていただきます。
■ワイン情報
[産地]フランス/ロワール地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン
[アルコール度数]12%
[醸造について]SO2(亜硫酸塩)無添加
■ワイナリー情報
[本拠地]フランス/ロワール地方アンジュ
[設立]2005年
[生産者]ジェローム・ソリニー
[栽培方法]ビオロジック
[所有畑]6.5ha
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。