照りの有るクリアな麦藁色。白や黄色い花のフローラルな香り。グレープフルーツの様な黄色系の爽快な柑橘系果実の香り。徐々に蜜のニュアンスも膨らみ、レモンのはちみつ漬けの様な濃厚さが感じられるようになります。
味わいは目の詰まった果実と美しい酸、太いミネラルと申し分ない充実度。特に塩味を感じるようなしっかりとしたミネラルが素晴らしく、全体をまとめ上げています。
2019年らしい果実のボディと深みのあるテクスチュア、透明感を感じるミネラルに林檎の蜜の部分のような熟しつつも酸が引き締め、純度と焦点の定まった味わいのトマピコ節にヴィンテージのポテンシャルが更に加わり、素晴らしい味わいを感じられます。2日目以降も問題無く飲み進められ、更に深みのある味わいを感じる事が出来ます。
彼が目指したのが農薬や化学肥料を用いない自然な栽培、そしてそれをいかした自然派ワイン造りでした。彼はまず、ブルゴーニュの自然派ワイン生産者、ドミニク ドゥラン氏のもとへ研修に行きます。実は、彼の父とドミニク ドゥランは醸造学校時代の同級生でした。その頃からビオロジックやビオディナミに傾倒していたドミニクが、彼にとっての師匠となったのです。その経験を経てシャブリに戻り、祖父の所有していた畑を譲り受けてワイン造りを始めました。ドメーヌ名のパット・ルーは、所有している畑の通称「狼の足」から名付けられました。
パット・ルーのワインの最大の魅力は、シャブリというアペラシオンに求められるイメージを損なわずに、自然派ワインの柔らかい飲み心地が楽しめる所です。石灰質土壌由来のミネラル感がしっかりとあり、そこに芳醇な果実の旨みが加わります。全体のバランスが素晴らしく、トマ ピコ氏の誠実で実直な人柄をそのまま瓶詰めしたような安定した味わいが楽しめます。(インポーター資料より)
※このワインには蝋封が使用されています。オープナーのスクリューを直接差し込み、引き上げると開けやすいです。
■ワイン情報
[産地]フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ
[タイプ]白・辛口
[品種]シャルドネ100%(樹齢60年以上)
[土壌]石灰土壌、粘土質土壌
[アルコール度数]13%
[醸造について]卵型コンクリートタンク、古樽、ステンレスタンクを組み合わせて発酵。その後ステンレスタンク、コンクリートタンクで1年熟成させた後に瓶詰。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ
[設立年]2006年
[生産者]トマ・ピコ
[栽培]ビオロジックを主体に一部でビオディナミ
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。