澄んだ橙色の外観で、オレンジピール、金柑、ナツメグ、実山椒、ローズペッパーの香り。十分アロマティックだが、抑制が効いてエレガントです。
アルコールの主張をしっかり感じる味わいで、21日間と、例年に比べやや長めのマセレーションにトライしたとのことで、舌を覆う収斂性あるタンニンが特長的。中盤のボリュームは控えめですが、余韻がスーッと続き、マルヴァジーア・ディ・カンディア・アロマーティカの持つ香り高さを感じられます。冷たくするとアルコール感は控えめになり、ガスの爽快さを感じられ、ペティアンとしての楽しみが増します。
クロチッツィアは、長年放棄されていた小さな農園を再生させ約30年前に誕生しました。古くて大きな建物を改築整備し終えたあと、パルマ川に面した自然な台地を約1ヘクタール開墾してブドウを植えることを決めたのです。ブドウ畑は、農園所有地として広がる計 5 ヘクタールの土地の中にあり、森や草原、果樹に囲まれています。栽培品種としては、白はマルヴァズィーア・ディ・カンディアとソーヴィニヨン・ブラン、赤はバルベーラとクロアティーナ、ピノ・ネーロです。
地表に露出する泥灰土を含んだカルシウム土壌(ここにはかつて石灰の採掘場があった)を通じて、ワインには特別なミネラル感と素晴らしいフレッシュさがもたらされます。約50年間この地では耕作も施肥もされていませんでしたが、このことは有機物質面でもミネラル分という面でも、土壌を豊かにするのを助けています。健全でバランスよく、そして他と異なる独自の特長をもつワインを手にするためにカンティーナ(醸造場)でも人為的介入を最小限にとどめて、土壌特性を尊重するよう努めているのです。
2003年より自然そして消費者の健康に配慮した農業アプローチとして、ビオロジック栽培の手法を採ることを選択しました。(インポーター資料より)
※このワインには王冠が使用されています。
■ワイン情報
[産地]イタリア エミリア・ロマーニャ
[タイプ]微発泡・橙・辛口
[品種]マルヴァジーア・ディ・カンディア・アロマティカ
[アルコール度数]13.5%
[醸造について]自然酵母、SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]イタリア エミリア・ロマーニャ
[生産者]クロチッツィア
[栽培について]ビオロジック栽培
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2022.12月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
ストーンフルーツの華やかさ
【ティスティングメモより】
【好き】 ワインってブドウからできてるんだなと感じられるチャーミングなワイン
【苦手】 口が尖ってしまうほどの酸味と苦みが強いワイン
抜栓後3日目に飲みました。
きれいなオレンジゴールド。
あんず、桃や梅といったストーンフルーツの香りに、ジャスミンティーのような紅茶っぽい香りも。とても華やかな表情にワクワクしてしまいます。
すっきりした酸味と果実の雰囲気は梅酒を想像してしまうような、滋味あふれる味わい。香りの華やかさに対して落ち着きのある雰囲気のワインです。優しいタンニンもあり、しっかり味わいながら飲みたい1本ですね。
シンプルなお料理がよさそうです。
ブタの炭火焼を岩塩で。お肉の油と甘みをすっきりさせてくれて、いくらでも食が進みそうです。