明るく輝く少々赤み掛かったピンク色の外観。ラズベリーやブルーベリーと小さな赤い果実の香り、更にバラの様なフローラルな香りが直線的に飛び込んできます。味わいは全体的に丸みがあり、包み込むようなジューシーな味わいが特徴、ドライな仕上がりでキレがあり、ワイン単体でも料理とも合わせられる万能な1本です。
イル・ロッコロ・ディ・モンティチェッリの若きオーナー、シルヴィア テッツァはヴェローナから東に16kmに位置するラヴァーニョの町でブドウを栽培、ワイン造りをしています。
2015年の秋に大学の修士課程修了と同時にワイナリーを立ち上げます。軌道に乗るまでの約2年間は他のワイナリー等で働きながら、自分の畑の管理に努め、2017年末ようやくワインをリリースしました。
畑は現在約3.5ha。ヴェローナとソアー ヴェの間の石灰岩の丘陵地帯に位置しており、1960年代から続くブドウ畑でガルガーネガ、トレビアーノ ディ ソアーヴェやコルヴィーナといったこの地域の土着品種を栽培しています。
畑では生物多様性に十分配慮した仕事に取り組んでおり、化学肥料、除草剤、殺虫剤を使用しないのは当然のことながら、灌漑や施肥も行わず草刈りも必要最低限に抑え、受粉の役割を担う虫を大切にし、ビオディナミによる調剤やハーブ類を使うこと で、銅と硫黄の使用量すらも最小限に抑えています。
ワイナリー名のロッコロとは野鳥を捕獲するために使われていた狩猟用の塔のこと。畑の所在地であるモンティチェッリ地区にたたずむロッコロは若い ワイナリーのお目付役とも見えるしランドマーク的な存在とも言えます。
セラーにおいては、出発点であるブドウの個性を最大限に引き出すことが重要と考えており、以下の醸造ポリシーを掲げています。
①二酸化硫黄を使用せず、発酵中に長期間のマセラシオンに耐えうる健康なブドウのみ使用。
②土着酵母による自然発酵。
③各ワインが瓶内で進化する為、亜硫酸塩無添加。
④ワインを貧しくしない様に、無濾過。
⑤品種とヴィンテージに応じたマセラシオンを行ってポリフェノールを抽出。
⑥スパークリングワインは、瓶詰めまで冷却された同じブドウから得られたマストの添加による瓶内での自然再発酵のみ 。
彼らのワイン造りは『こういうワインにしよう』と決めて始めるものではなく、 毎年ブドウが与えてくれるものに耳を傾け、そのヴィンテージのベスト バージョンをボトリングすることに心を砕いている為、ブドウ、季節、テロワールの現実を見つめて、生まれるものなのです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]イタリア ヴェネト
[タイプ]微発泡・ロゼ・辛口
[品種]モリナーラ
[土壌]石灰質土壌
[アルコール度数]11.5%
[醸造について]南西向きの岩の多いテラス状の畑で深みを出す古樹とフレッシュさを出す若樹の葡萄をブレンドして使用。完全に熟す迄待ってから収穫する為、10月上旬に収穫。80%を除梗し20%を全房で、セミ マセラシオン カルボニックにて発酵。4週間後に全体をプレス 。翌年5月までセメントタンクとファイバータンクで熟成。濾過を行わずに瓶詰めし、2~3か月瓶内熟成。SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]イタリア ヴェネト
[生産者]シルヴィア テッツァ
[農法]ビオディナミ
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。