薄濁りのやや濃い黄色。洋梨やマスカット、ライチなどを想わせる果実のかぐわしい香りが優しく鼻腔を刺激します。
舌の上を弾むように微細なガスが感じられ、軽快感や溌剌とした印象を掻き立てフルーティーな果実の風味が口中を駆け巡ります。
清々しく伸びやかな口当たりで、甘やかに薫る果実の風味が大きく膨らみ、仄かに感じる塩味がほどよいアロマティックな印象を引き立てながら、抑揚や締まりを与えています。
軽快な飲み心地で香り高い果実の充実感をたっぷりと感じられる明るいスタイルです。

レ・フュナンビュールはアルザスのアンマーシュヴィアという街で2018年にギヨーム、シリル、兄妹のジルとスージーの若手4人により設立されたドメーヌです。
幼い頃から仲が良かった4人は、それぞれ家族が所有していた畑を引き継ぎ、合計11haの面積を皆で共有し自然派ワイン造りの道へ進むことを決意しました。
畑は大部分が15〜20年前からビオ農法により栽培されていたため、自然派ワインを造る上では素晴らしい状態で初ヴィンテージを迎えました。栽培や醸造などの工程において担当者を設けておらず、彼らのワインは4人全員が剪定から瓶詰めまでの全プロセスに携わり造られます。(インポーター資料より)

■ワイン情報
[産地]フランス　アルザス地方
[タイプ]微発泡・白・辛口
[品種]ミュスカ
[アルコール度数]12％
[土壌]花崗岩、粘土石灰、石灰、砂質土など
[醸造について]葡萄の90%は8時間かけてダイレクトプレス、10%を5日間のマセラシオンの後に両者をブレンドして発酵。3週間後に発酵中の状態で瓶詰めして、8か月間の瓶内発酵と熟成。

■ドメーヌ情報
[設立]2018年設立

2023.4月中旬に試飲しました！(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
　

　フラワリー＆アロマティック！

【ティスティングメモより】

【好き】 　ワインってブドウからできてるんだなと感じられるチャーミングなワイン
【苦手】　口が尖ってしまうほどの酸味と苦みが強いワイン

抜栓3日目に飲みました。
3日目ということで、ガスは少し抜けていましたが、細かいプチプチは舌を刺激します。

オレンジのニュアンスがあるレモンイエロー。
注いだ時から華やかなマスカットの香りが立ち上ってまいります。
ジャスミンに沈丁花、フラワリーでありアロマティックでもありますが、柑橘系果実の清涼感のある香りもあって楽しいです。

口に入れると、まずは軽やかながらも切れの良い酸味が心地よいです。
生き生きとしたぶどうのエネルギーが伝わってくるジューシーさも魅力的。アフターには鉱物的な感じとほんのりと苦みがあっておさまりが良いです。軽い感じがするのですがアルコールは12％としっかりあります。

春のお野菜を天ぷらにしてお塩で頂きたいです。