クリアで濃いルビー色の外観。野生の苺、フレッシュなラズベリーの香りが直線的に上がってきます。
15分後位から黒糖っぽい集中した甘いニュアンスや上級な南仏ワインにある獣っぽいニュアンスも出始め、妖艶なニュアンスが感じられるようになります。
味わいは、太く長いミネラルが全体を支えつつ、丸みのあるタンニンとフレッシュで主張のある果実味、胡椒のようなスパイシーさが全体を優しく包み込んでおり、全てのバランスが取れているキュヴェになっています。
初心者、ベテラン共、難しく考えずに楽しめるワインで、抜栓直後の単純なスルスル系ワインと言う側面と、抜栓後の時間の経過した複雑さが楽しくも繊細なこのワインは、アペリティフからデザートまで幅広く楽しむことが出来ます。
2016年からネゴシアンとしてワイン造りをスタートさせたのが、「Le Quai a Raisins (ル・ケ・ア・レザン)」のロバンとイモージェンの若いカップルです。
職人的なワイン生産者であり続けたいと願う二人は、ビオディナミで栽培される7ヘクタールの自社畑とフランス各地にある7人のビオ栽培を行う生産者 (ボジョレー、コート デュ ローヌ、ラングドック、ルーション) からブドウを購入し、テロワールを最大限に表現したワイン造りを行うため、ビオディナミ栽培である事、手摘みで収穫される事、天然酵母で発酵させる事、サンスフルである事を重要視してワイン造りを行っています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ラングドック
[タイプ]赤・辛口
[品種]サンソー
[土壌]石灰質土壌
[アルコール度数]13%
[醸造について]除梗し、20〜25℃の間で12日間のマセレーション。天然酵母で発酵させ、フードル、アンフォラ、ステンレスタンクの3種類の容器で12か月間熟成。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ラングドック
[設立]2016年
[栽培方法]ビオディナミ
[所有畑]7ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2023.11月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
程よい果実味の魅惑のサンソー!
【ティスティングメモより】
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓当日と3日後に試飲しました。
透明感のあるダークチェリーレッド。
少し甘やかなスモモやプラム、ほのかにメントールのような香り。
口に含むと、熟れた甘みと酸味をともなった赤い果実味がジューシー。滑らかな質感で若く控えめなタンニンが相まって、漢方のような苦みが余韻を引き締めます。
3日目の試飲でもマメは気にならず、バランスが保たれていました。
シェーブルチーズやリコッタチーズ、薄く切ったローストビーフが食べたくなってきました。
