温度上昇に伴ってクラッシュしたアメリカンチェリー、グアバ、ザクロが湧き上がってきます。口いっぱいに新鮮なイチゴ広がるような果実味、フレッシュな酸味がベースにあり、果実味の明るい側面を綺麗に描いてくれます。この酸味のグリップが酒質にメリハリを付けており、余韻は軽快ながらも果実が像を結びます。
ロゼとはいえ、中間の膨らみや構成の美しさはプティ・ジョーよりも格上で、マルセル・リショーのロゼが好きな方にはドンピシャです。
1974年、ピエール・ジョリー氏が、7haの農場を入手し葡萄畑、オリーブ畑、そしてアプリコット栽培を開始したのが蔵の始まり。ピエール氏はもう既にこの時から「環境保全」を念頭に置いた農業をはじめました。その為、同社は1979年に有機農法の認証団体「ナチュール・エ・プログレ」に認証されます。この頃はやっと葡萄栽培以外の一般の農業分野で「ビオロジック」が注目されはじめた時期であり、同社は現在世界的注目を集める「自然派ワイン」の先駆者的な生産者と言えます。
息子アントワンヌ氏が蔵の仕事を手伝うようになった1999年、所有する畑の面積も20haを超えた事を機にドメーヌ(栽培・醸造家)として独立しました。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ローヌ地方
[タイプ]ロゼ・辛口
[品種]サンソー60%、グルナッシュ25% 、シラー15%(平均樹齢20年)
[アルコール度数]13.5%
[土壌]粘土石灰質
[醸造について]100%除梗して破砕せず品種ごとに圧搾後、35hlのタンクで全て混醸。7日間の醸し。直接圧搾によるロゼ。ピジャージュせず。コンクリートタンクで9か月熟成。瓶詰め前にSO2を1g/hl添加。
■ドメーヌ情報
[産地]フランス ローヌ地方
[設立年]1999年
[栽培方法]ビオロジック
[所有畑]約18ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。