今回初めて造られたキュヴェ。
ガメイはヤンの家の目の前にある、友人の畑で樹齢100年超え。ピノノワールは1er Pontsの区画に近い、オート コート ド ニュイの樹齢100年超えの葡萄を使用。
やや濁りのあるルビーレッドの外観。抜栓直後から酸を感じる果実の芳香が飛び込んできます。
ダークチェリー、カレンズと言った小粒の黒果実系のギュッと詰まった香り。徐々になめし革、しっとりした腐葉土といった心地良い程度のブレタノの香りに、ヤンの代名詞的ともいえるポルチーニの様なドライシャンピニオンの香りが溢れます。味わいは、梅昆布茶に似たワインの輪郭をはっきりさせる酸と旨味に溢れます。
口に含むと昆布出汁に似たあっさりとした上品な旨味と共に、イチゴやラズベリー、プラムなどの酸を持ち合わせた果実感と果実由来の甘味を感じられ、低めのアルコール度数と相まってついスルスルと飲み進めてしまいます。
ナチュラルワイン黎明期に心躍らせた、20年前の様な個性と遊び心を持ったワインですが、高い樹齢とヤンの手腕で深みのある素晴らしいワインに仕上がっています。
ヤン・ドゥリューは、オート・コート・ド・ニュイのエリアでニュイ・サン・ジョルジュとアロース・コルトンの間に位置するヴィレ=ラ=フェイ村を中心にワイン造りを行なっています。2010年がデビューとなるヴィンテージで、3haほどの広さの畑から革命的なワインを生み出しています。
ジュアリン ギュイヨの下で7年間ワイン造りを学び、その後、DRC社の共同経営者としても知られるアンリ・フレデリック・ロック氏のドメーヌ・プリューレ・ロックで2008年から栽培を担当しています。彼は、自身のワインをリリースするようになってからもプリューレ・ロックでの仕事を続けていて、ロックでの仕事を終えた後や休日などを利用してブドウを育て、ワイン造りに取り組む情熱ある生産者です。
ヤン・ドゥリューは、ブルゴーニュでも比較的注目されていない土地の中から、可能性を秘めたテロワールを発掘し、その土地で素晴らしいワインを生み出すことに情熱を注いでいます。
「ブルゴーニュには、今評価されている区画以外にも誰も挑戦していないが素晴らしい可能性を秘めた土地、テロワールがある。私の人生はそういった土地を発掘し、素晴らしいワインを生み出すことです。」
そんな彼のアンテナにキャッチされたのがオート・コート・ド・ニュイという地域でした。オート・コートという格下に見られがちなこの土地で、徹底的にテロワールの可能性を引き出し、従来の常識を凌駕するワインをファーストヴィンテージから生み出すことに成功したのです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・ブルゴーニュ地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]ガメイ、ピノノワール
[土壌]粘土石灰質
[アルコール度数]12%
[醸造について]収穫後除梗しプレスした後にアッサンブラージュ。その後キューヴタンクで1年間熟成させた後に瓶詰。SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・ブルゴーニュ地方オート・コート・ド・ニュイ
[設立年]2010年
[栽培]ビオロジック
[所有畑]3ha
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。