やや黄みがかったべっ甲色。甘い蜜やラムレーズン、杏やタバコなど複雑で豊かな香りと味わいです。メープルシロップやカラメルシロップなどのように蜜のような甘い感覚の中に、新鮮なりんごやレモンのような風味を想わせる爽やかな酸が上手く溶け込み、甘酸っぱい口あたりです。アタックからアフターまで芳醇な甘さを感じさせますが甘すぎる印象ではなく、余韻にドライフルーツなどが入ったブランデーケーキやリンゴをカラメリゼしたような風味が長く続き、仄かに感じられる塩味としっかりとした酸がメリハリを感じさせ、とてもゆったりとした贅沢な味わいです。
ジャン・フランソワ・シェネの家系は代々葡萄生産者で醸造はしていませんでしたが、グリオットのワインを飲み「なんて素晴らしいんだ」と感じた事が大きく影響して、父親より畑を4.5ha分けてもらい2005年から醸造をスタートしました。まだ若い生産者ですが、非常にヴァンナチュールに対する信念が強く妥協を許さない人です。
現在はレ・ヴィーニュ・ド・ババスのセバスチャン・デルヴューに教えを受けながら葡萄の様子を見極め、それに合った造りを研究しているそうです。
残念ながら2018年ヴィンテージを最後に新たな道へ進むことを決めたそうです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ロワール地方 アンジェ
[タイプ]白・甘口
[品種]シュナン・ブラン
[容量]500ml
[アルコール度数]13.8%
[栽培]ビオロジック
[醸造について]貴腐菌が付着し始める10月中旬から下旬にかけて収穫。2〜3日間かけてダイレクトプレス。小樽でウイヤージュせずに薄いフロールの下で36か月間の発酵と熟成。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ロワール地方 アンジェ
[生産者]ジャン・フランソワ・シェネ
[所有畑]3.5ha
[栽培方法]ビオロジック
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。