Q&A ナチュラルワインとは


Q4 二日酔いしないって本当?
Q8 蝋封、王冠、ガラス栓、どうやって開けたらいいの?

→A:
けれども、化学肥料や化学薬品の不使用・無添加がナチュラルワインの目的ではありません。
ブドウの栽培が有機であること(ビオロジックやビオディナミ農法)、
自然酵母での発酵、二酸化硫黄(酸化防止やバクテリアの活動の抑制が主な働き)を極力使わない、
補糖・補酸をしないetc・・・
それらは単に目的のための手段にすぎません。
なんのための手段かといえば、それは
農作物としてのワイン、
ブドウ本来の美味しさが感じられる味わい豊かなワインを造る、
テロワール(風土)や生産者の人となりが感じられるような、個性あふれるワインを造る、
そういった目的のための手段なのです。
・作業効率や収益のために畑で大量の化学肥料が使われる
・土を踏み固めてしまう大型機械が導入されている
・醸造所では狙い通りの香りや味わいのワインを造り出すため、
発酵のコントロールがしやすい培養酵母を投入
・ブドウの出来がすぐれなくても補糖や補酸でカバーする
・品質安定のためにしっかりろ過をし、フィルターをかける
このようなことが行われています。
こうして出来たワインは低価格で安心安全なものですが、
代わりにワインの大きな楽しみである多様性、オリジナリティー、ヴィンテージのキャラクターなどは失われてしまいます。
自然派といわれる小さなドメーヌや農家では、
自分や家族で世話ができるくらいの規模の畑で、土作りからブドウ栽培まで行っています。
手塩にかけたブドウはとてもキレイで美味しいモノです。
「大事に育てたぶどうの美味しさをそのままワインにしたい、そのためには余計なものを使いたくない。」
そんな気持ちで造っている生産者のワインを当店では
ナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)、自然派ワインと呼んでいます。
一方、「ビオ」、「無添加」、「自然派」の歌い文句がPOPに踊っていても、美味しくない、不完成品のようなワインも中にはあります。そういったワインは「目的と手段」を履き違えているのではないでしょうか。?
(当店ではもちろん、美味しさ在りきでワインをセレクトしています。)?

→A:
●ビオロジック栽培 無農薬有機栽培 化学肥料や除草剤、殺虫剤を使用せず、自然を尊重したオーガニック(有機的な)農法のこと。
●ビオディナミ農法 オーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーの思想をもとに体系化された農法のこと。 ?
宇宙エネルギーや地球の磁力を利用するため、月の運行に合わせて作業を行ったり、プレパラシオンと呼ばれる動植物、鉱物由来の特別な調剤を用いたりします。

様々な認証機関のマークが記載されている

→A:
造り手によって、ぶどう本来の成分を残すため澱引き(ろ過)をしないワインもあります。
こうしたワインは、旨みが凝縮されています。?

気になる方はワインのボトルを数日立てておき、澱を瓶底に沈めてから飲んでください。
また、あえてにごりワインとして楽しむタイプのワインもあります。

澱を沈めたところと、混ぜたところ。二通りの味わいが楽しめるにごりワイン。

→A:
一部には二日酔いの頭痛の原因はワインに含まれている酸化防止剤という説もありますが、立証されていません。
しかし、ナチュラルワインを飲んだ次の日に頭が痛くないとかだるくない等の話はよく聞きます。
食品衛生法で「酸化防止剤含有」の表記が義務づけられています。

輸入元や生産者によっても表示が異なります。
また、自然派の造り手でも、品質を維持するために酸化防止剤を使用することもありますが、わずかな量しか使っていない造り手がほとんどです。

→A:
14℃以下の涼しくて、直射日光が当たらない場所で保管してください。
当店では気温の高くなる季節では全てクール便でお届けしています。
涼しい季節でも「酸化防止剤無添加」のワインについてはクール便でのお届けとなります。

→A:
キャップシールをはじめから使用しない生産者も増えています。

割ったり削ったりせずに蝋の上から直接ソムリエナイフのスクリューを差し込みます。
コルクが持ち上がったら、瓶口の蝋を手でぽろぽろ剥がします。
(コルクが抜けたときに瓶内に蝋の破片が入らないようにするため。)
そのまま抜栓します。

黒いカバーを回し、上に引っ張ると外れます。
中にはガラス栓が入っており、手で開けられます。