すべてピエ ディ フランコ（自根）で植樹された畑。 密でありながらなめらかで柔らかい、決して強くはない繊細さを失っていないカベルネ フラン。

緻密に考えられたバランスと複雑さ、奥に見える土地の強い個性。トレンティーノという厳しい環境に向き合い続けた最高の造り手ロヴェレートから北へ5kmほど、piccolo dolomiti（小さなドロミテ渓谷）と呼ばれている渓谷の間に広がるマルツェミーノのブドウ畑。反面、少し山に入れば、石灰岩、砂、険しい斜面に包まれたブドウ畑が広がっている。それぞれの環境、栽培、品種、数えきれないほどの実践と検証を繰り返してきたエウジェニオ。カベルネやメルローの持つ本質、マルツェミーノが見せる素直さ、そしてノジオーラの新しい可能性。醸造においても同じ、彼の探究心の強さには絶句してしまう。マセレーション（果皮浸漬）の意義、野生酵母による醗酵とその効果、熟成による変化。すべての意味を追求する彼のたどり着いた答えは、とてもシンプルなものだということ。これからの変容と兆しを感じる造り手。
（インポーター資料より）

■ワイン情報
[産地]イタリア　トレンティーノ＝アルト アディジェ
[タイプ]赤・辛口
[品種]カベルネ フラン100％（樹齢30年）
[土壌]強烈な砂質土壌
[アルコール度数]14％
[醸造について]収穫後古バリックにて約2か月、果皮と共に醗酵を続ける。2017.2018.2019という3つのヴィンテージを組み合わせる（一部を注ぎ足す）ことで、樽内で酵母の活動期間を伸ばし、果皮でもSO2でもなく酸化のリスクを軽減。

■ドメーヌ情報
[本拠地]イタリア　トレンティーノ＝アルト アディジェ
[所有畑]樹齢20年前後の畑