しっかりした濃い赤紫の色調。カシスや杉、ハーブのニュアンスが立ち昇りますが、徐々にブラックベリーやエピスの香りが膨らんで複雑さが出てきます。
味わいには、カシスやブラックベリーを煮詰めたような南仏らしい果実感が前面に出て来ますが、その背後にある黒胡椒やクローヴの様なスパイシーでオリエンタルなニュアンスが、より複雑さを感じさせます。タンニンは南仏ワインと思えないほど非常に丸く感じられ、果実、タンニン、酸、ミネラルといった全体の構成要素がバランスよくまとまっている事を強く感じられます。
ジェローム ジュレ氏はかつて同地方の自然派ワイン生産者、ジル アゾーニ氏の下で研修をしており、この際に香り豊かでなめらかなアゾーニのワインに衝撃を受けて自然派ワインを志したと言います。その後、同じくこの地方のドメーヌ マゼルのジェラール ウストリック氏にも出会い、自然派ワインが何たるかを心に刻みます。もっとも彼の手がけるワインは、これら二人のスタイルとは異なります。多くのワインがピュアな自然派ワインの手法で醸造されながら、質感や香味は非常に安定しており還元的なニュアンスもあまり見られません。
どのワインもテロワールだけ見れば決して恵まれた条件ではありませんが、丁寧に丁寧に、家を建てるのと同様の素晴らしいクリエイティビティで、魅力溢れる飲み心地のよいワインを造っています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ローヌ地方アルディッシュ
[タイプ]赤・辛口
[品種]メルロー、シラー
[アルコール度数]14%
■ドメーヌ情報
[産地]フランス ローヌ地方
[設立年]2006年
[栽培方法]ビオロジック
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ヴィンテージ、過去のコメントです。2018.8月中旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
スミレの砂糖漬けに野イチゴ。繊細で柔らかいタンニン、薄赤好きな方におすすめです!
【ティスティングメモより】
【好き】 酸とミネラルもしっかりある薄甘白ワインが大好物。 マセラシオンしたバランスのいいワインも好き。
【苦手】 苦みが強いワイン&石油香は×
スミレの砂糖漬けや野いちごのような香り、タンニンはきめ細やかでしっとりとしており、まるでバラやスミレの花びらを噛んでいるような味わい。後から果実の旨味がじんわりと広がっていきます。
3種類の中では一番繊細な印象を受けました。

【好き】 アルザスワイン、フルーティなワイン
【苦手】 タンニン強めのワイン
抜栓2日目。
ローズシロップのような色で綺麗です。
香りは、今回入荷のジェローム・ジュレのワインの中で唯一酵母?の香りを感じました。
ちょっと香ばしいような。
飲み口が優しくてタンニンは全く感じないといっていいくらい。赤ワインの渋みが苦手な方や、薄赤が好きな方におすすめです。どこか懐かしさを感じるような優しいワインでした。

【好き】 酸のきりっとした 塩っぽいミネラル感
【苦手】 ワインなら何でも好き!
抜栓3日目に試飲しました。
淡いルビーカラー。香りは、赤い花やレッドカラント。
酸味やブドウの皮のエキスを感じます。少しカカオの風味も。
タンニンは余韻で現れますが、強すぎず飲み疲れしないです。
