透明感のあるルビー色。赤系のベリーを煮詰めた様な熟度の高い凝縮した香りが深みを感じさせます。口に含んだ瞬間に弾けるようなフレッシュな果実感が堪らなく素晴らしい。全体的に緻密でエレガントな質感ですが、甘くないセルドンを連想させるチャーミングさも併せ持つ美しい味わいになっています。
レ ランドマン キ シャントゥは、「輝かしい未来」の意味で、作家でありジャーナリスト、そして政治家でもあったポール ヴァリアン=クートゥリエによる言葉の一節。彼は「コミュニズムは世界の青春であり、輝かしい未来を約束する。」と説きました。このキュヴェは、アクセル自身が満足する品質に達した年にのみリリースされるワインで、過去造られたのは2008、2011、2013、2016、そして今回の2017年のみ。
アクセル・プリュファーは、平和と安住の地を求めて辿り着いたフランス ラングドック地方で、ヤン ロエル、ジャン=フランソワ・ニック、エリック・ピュフェリン(ラングロール)と出会い、彼らからワイン造りの手法とそれにかける情熱を学び、自らもヴィニュロン(ブドウ・ワイン生産者)となりました。
音楽と映画をこよなく愛し、ほがらかで、少しおっとりとした人柄の彼は、志を同じくする多くの仲間たちに愛されています。
そんな心優しい彼が造るワインは、ラングドックという暑く乾燥した地域にありながら、清涼感とみずみずしさ溢れるチャーミングな味わいのワインとなります。淡く、繊細で、品が良い風味を備えながら、どこか素朴であたたかみのある味わいは、飲む人を優しく包み、癒してくれます。
ドメーヌ名、ル・トン・デ スリーズは、「さくらんぼの実る頃」という意味で、1866年頃に生まれたフランスの古い歌曲から名付けられていています。(インポーター資料より)
2015年6月上旬、ル・トン・デ・スリーズを訪問してきました。
スタッフblogからご覧いただけます。
■ワイン情報
[産地]フランス ラングドック
[タイプ]赤・辛口
[品種]グルナッシュ100%(平均樹齢35〜40年)
[アルコール度数]14%
[醸造について]自然酵母で発酵、2週間ほどマセラシオン カルボニックを行った後に大樽にて熟成 SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス/ラングドック
[生産者]アクセル・プリュファー
[設立年]2004年
[栽培方法]ビオロジック栽培
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。