“ブラン”とありますがblancではなく赤ワインです。
アヴィニョンから西北に1時間ほど行くと、深い渓谷が続く。携帯電話も届かない静かな山間にあるレ・サルレ村に、マ・ド・ラ・ベギュードがある。パリ生まれのジル・アゾーニは、ワイン造りに興味を持ち、ヴォルネイでしばらく働いた後、1983年にこの村に移住。はじめは普通にワインを造っていたが、自然なワイン造りを模索するうち、自然派の造り手たちとの交流が深まり、今のスタイルにたどり着くこととなる。オヴェルノワ、クルトワ、マゼル等を敬愛しているジル・アゾーニは、優しさに満ちた人で、この地でワインを作ることがどれほど幸福かということをゆっくりと話してくれる。「泉のわくところ」 という意味の「ベギュード」に設けられたマ・ド・ラ・ベギュードは、いつ訪れても静けさに満ちている。
ジル・アゾーニは、「マ・ド・ラ・ベギュードでは、ブドウはイエス・キリスト、畑は聖母マリアで、造り手は二人に従う羊飼い。自然への畏敬と個人的な興味を保ちつつ、人生と哲学を仕事のなかで一致させたいと考えている。ブドウがすべてであり、造り手はブドウに従うものであって、決して加工者であってはいけない。」と、優しい口調のなかにも、毅然と自らの考えを述べている。彼が造るワインは、ゆっくり落ち着かせれば、繊細で複雑な味わいへと美しく成長してゆく。(インポーター資料より)
現在は息子さんであるアントナン氏が引き継いでいます。
★店長の訪問記はこちら
■ワイン情報
[産地]フランス ローヌ地方アルディッシュ レ・サルレ村
[タイプ]赤・辛口
[品種]メルロ50%、カベルネ20%、グルナッシュ20%、マルサンヌ10%
[土壌]粘土石灰質
[アルコール度数]13%
[醸造について]26日間の全房マセレーション 木樽で30日間アルコール発酵 ステンレスタンクで8か月間熟成 SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[産地]フランス ローヌ地方アルディッシュ レ・サルレ村
[設立年]1983年
[栽培方法]ビオロジック
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。