グラスに注ぐとレモン・青りんご・ハーブなどの芳醇で爽やかな香りと、マスカット、かりんの甘い香りが広がります。すっきりとした酸と微発泡で飲み口がさっぱりと仕上がりました。
2025年はアルコール度数も上がり例年よりワインに奥行きが出ました。
子どもの頃によく飲んでいた炭酸飲料。シトラスの味わいに衝撃をうけた飲み物に、「メロー」という言葉が使われたものがありました。大人になっても忘れられないほど、思い出に残っています。私が醸したこのワインも、「またあのワインが飲みたい」と思い出してもらえたならと願ってやみません。この言葉は、果物が熟している様子、香りや甘みが豊かな様子、或いはお酒を飲んで陽気になったり、寛いだ気持ちになることも意味します。このワインを手にとってくれた人の思い出に残ってほしい。熟したぶどうから生まれたワインを飲んで陽気な気持ちになり、寛いだ時間を過ごしてほしい。そんな想いをこめて「mellow」と名付けました。
ラベルのデザインは、「朱」に引き続き、アートスペース油亀さんにお願いしました。私の娘を描いたこのラベルには、「見守る」という意味が込められています。手に持つスコープで、彼女は様々な光景を見守っています。ぶどう畑の様子、ワインの醸造の様子、ワインを飲んで楽しんでいる人の様子。名前の通り、たくさんの人々が「mellow」な気持ちになっているか。陽気になって寛いで、心地よい時間を過ごしているかを、スコープを通して見守っています。

船穂の大地
私達は、岡山県倉敷市の船穂鶏尾(ふなおけいお)地区で、マスカット・オブ・アレキサンドリアという品種のぶどうを栽培しています。決して収穫量は多くはありませんが、実の中に甘みと香り、すべてがぎゅぎゅっと凝縮された美味しいぶどうが育ちます。
「晴れの国」とも言われるほどに、雨が少ない岡山県。日照時間とその光量も日本随一。
食用ぶどうの産地としてはこれ以上の良い土地はなかなかありません。しかし、近年には栽培を断念する農家が増加し、放棄されたぶどうの温室が目立つようになりました。せっかくの素晴らしい場所と設備をこのまま放っておく手はありません。
そこで、使わなくなった温室を借り受けて、ワイン用のぶどうを有機栽培するようになったのです。
瀬戸内海をのぞむ、風通しの良い、南向きの丘で育まれたぶどうは天下一品。この大地と瀬戸内の太陽の恵みがあるからこそ、他に類をみないぶどうが生まれるのです。(ワイナリー資料より)
2024年10月ワイナリー訪問してきました。
詳細はblogよりご覧いただけます。
■ワイン情報
[産地]岡山県倉敷市船穂町
[タイプ]白・辛口
[品種]マスカット・オブ・アレキサンドリア
[アルコール度数]10.4%
[醸造について]ぶどうの産地、倉敷市船穂町で有機農法で育てたマスカット・オブ・アレキサンドリアだけを使用。果実を丸ごとバスケットプレスにてプレス。小樽での発酵終了後、果汁を加えて瓶詰め。瓶の中で再発酵が起こり、発酵中のガスをそのまま閉じ込めました。清澄剤不使用、SO2(亜流酸塩)無添加
※バスケットプレス=ぶどうの種をつぶさない繊細な抽出方法。
■ワイナリー情報
[所在地]岡山県倉敷市船穂町
[設立年]2021年
[醸造責任者]松井一智
[栽培方法]有機農法
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。



