ベリーやスミレの花、スパイスのアロマにえんぴつの芯やヨード香、バニラやトーストなどの樽感、柔らかい酸にやさしいタンニン。フレッシュ感も残しながら心地よい余韻が続きます。
『ワインラベルのこと』
小学校からの帰り道のことでした。道べりに咲いていた紫陽花の美しさに目を奪われて、思わず立ち止まり、手を伸ばしたことがあります。そこで持ち帰ったひと枝は、私が初めて挿し木をしたものであり、今でも自宅で脈々と生命を繋ぎつづけ、梅雨の季節になると満開の花を咲かせます。このワインもまた、あの日の紫陽花のように、心をゆらす存在で在り続けたいという願いを込めています。折しも、娘が描いた絵が紫陽花を彷彿とさせる仕上がりとなりました。彼女が成長して大人になったとき、子どもの頃の自分が描いたその花が、いつまでも咲き誇っていられるように、GRAPE SHIPを象徴するワインとして、これからもつくり続けていきたいという想いも込めています。

船穂の大地
私達は、岡山県倉敷市の船穂鶏尾(ふなおけいお)地区で、マスカット・オブ・アレキサンドリアという品種のぶどうを栽培しています。決して収穫量は多くはありませんが、実の中に甘みと香り、すべてがぎゅぎゅっと凝縮された美味しいぶどうが育ちます。
「晴れの国」とも言われるほどに、雨が少ない岡山県。日照時間とその光量も日本随一。
食用ぶどうの産地としてはこれ以上の良い土地はなかなかありません。しかし、近年には栽培を断念する農家が増加し、放棄されたぶどうの温室が目立つようになりました。せっかくの素晴らしい場所と設備をこのまま放っておく手はありません。
そこで、使わなくなった温室を借り受けて、ワイン用のぶどうを有機栽培するようになったのです。
瀬戸内海をのぞむ、風通しの良い、南向きの丘で育まれたぶどうは天下一品。この大地と瀬戸内の太陽の恵みがあるからこそ、他に類をみないぶどうが生まれるのです。(ワイナリー資料より)
2024年10月ワイナリー訪問してきました。
詳細はblogよりご覧いただけます。
■ワイン情報
[産地]岡山県倉敷市船穂町
[タイプ]赤・辛口
[品種]シラー
[アルコール度数]10.7%
[醸造について]猛暑の影響で8月中旬から熟したものを収穫し始め、9月末まで行いました。収穫後3日間程度陰干しして軽く凝縮させたのち、全房のままタンクに入れ密閉、3週間のマセラシオンカルボニック。その後プレスし木樽にて1年発酵・熟成させて瓶詰め。清澄剤・フィルター不使用。SO2(亜流酸塩)無添加
※全房=ぶどうの果皮、種子、果肉、梗(柄)を一緒に醸すこと。
■ワイナリー情報
[所在地]岡山県倉敷市船穂町
[設立年]2021年
[醸造責任者]松井一智
[栽培方法]有機農法
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。



