イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアの生産者ロンコ・セヴェロ。
フリウラーノで造る白(醸し)ワイン。長いマセラシオンでもフリウラーノ本来の個性を表現できるよう良質の澱だけを使用します。
ステファノはカンティーナに生まれるが、地元に留まる事を良く思えず、海外での仕事を選びます。海外で働く内にフリウリの特殊性に気付き始め、ワインの魅力に気付きます。
1988年に醸造学校を卒業してディプロマを取得。1990年には地元プレポットに戻り、父親のカンティーナで働き始めるが自分の理想とは違っていました。父親は葡萄を組合に売っていたが、1973年から本格的にボトリングを開始。輸出ではなく、地元の人達の普段飲みの為の日常的ワインを造っていました。
父親の引退を機に自然な栽培、自然な醸造に一気にシフトするが、地元のお客さんには全く受け入れられず、売り先を全て失ってしまいました。それでも、ヨスコ・グラヴネルに通い、ダリオ・プリンチッチに通い、助言を求め、ワインの向上だけを目指します。徐々にヨーロッパ内で売れるようになり、2000年には日本へも輸出されました。
所有畑は8ha。3か所に分かれていて、ゴリッツィアから200km北上したコッリ・オリエンターリのプレポット村に位置します。1km東はスロヴェニア国境。5,500万年前に海底だった層が隆起した土壌で泥灰的ポンカと石灰的なフリッシュがところどころ顔を出しています。そこに砂岩が混じり込み複雑なパッチワーク的土壌。崩れやすく水分を保持するポンカ。石灰質で硬質なフリッシュ。どちらにも砂岩質が混じり込んでいるので、このミネラル感を葡萄は吸い上げています。
ゴリッツィアと同じ位強い陽光がありますが、よりアルプスに近いので、冷たい北風によって葡萄畑は冷やされる。ダリオのワインと比べるとシリアスな味わいになります。
フリウリの特産品である藁と木で出来た椅子の背もたれの上に立ちバランスをとる少年。エチケットとしては個性的ですが、ここに当主、ステファノの考え方が詰まっています。
『ワインはバランス。そして、ワイン造りもバランスが大切であり、高い椅子の上から先を見通す事も重要。そして、難しい事に常にチャレンジしていかなくてはいけない』
ナチュラルワインにありがちなエチケットですが、ステファノの絶妙なセンスとワイン造り、そして人生に対する真面目な姿勢が垣間見えるエチケットなのです。
『エッジ(端)でバランスをとる事が大切。ぎりぎりまで収穫を遅らせ、ぎりぎりまで何もしない醸造。味わいも色々な要素をぎりぎりでバランスさせる。エッジでいたい』
本当に興味深いワインを造りたいなら、大きなリスクをとって、自分自身で楽しみながら苦労しなくてはいけません。ワイン造りはステファノにとって人生と同じなのです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア
[タイプ]白(醸し)・辛口
[品種]フリウラーノ
[アルコール度数]15%
[醸造について]完璧に熟すまで収穫を遅らせ9月末から開始。発酵はトロンコニック木樽で、60日間マセラシオン。発酵後、プレスし50%のワインをスラヴォニア大樽に移し、24か月シュール・リー。その内の11か月間は3日に一度櫂入れを行う。
■ドメーヌ情報
[本拠地]イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア
[農法]自然農法
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。



