トップの香りや口に含んだ第一印象はツヴァイゲルトらしく果実味豊か。その陰に酢酸が見え隠れしていて、それが複雑味やジワっとする旨味を感じさせます。抜栓直後まだ少し硬い印象ですが時間とともに様々なスパイスのニュアンスも感じられるよう変化していきました。
今年もなんとなく南仏のワインを連想させる自分の大好きな味わいに仕上がりました。
砂質のツヴァイゲルトから造るおうむ。チャーミングなツヴァイゲルトの香りと豊かな果実味、複雑でジワっとした旨みを持つ液体を目指して造っています。
例年おうむは樽を使用して醸造するのですが2019年は樽を使用せずステンレスタンクのみで醸造を行いました。そのため発酵で生じたガスが抜けきらず抜栓直後は舌に触れるほどのかすかな発泡感があります。
(生産者コメントより)
■ワイン情報
[産地]新潟県新潟市西蒲区角田浜
[タイプ]赤・辛口
[品種]ツヴァイゲルト100%(自社畑)
[アルコール度数]12%
■ワイナリー情報
[所在地]新潟県新潟市西蒲区角田浜
[設立年]1992年
[栽培・醸造責任者] 掛川史人
[所有畑]自社畑8ha、契約畑約5ha
2020.9月上旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)

例年以上にギュッと詰まった果実味!
【ティスティングメモより】
【好き】 酸とミネラルもしっかりある薄甘白ワインが大好物。 マセラシオンしたバランスのいいワインも好き。
【苦手】 苦みが強いワイン&石油香は×
抜栓後すぐに試飲しました。
濃いめの赤紫系ルビーの色調、カシス、スミレ、シャクヤクなどの華やかな香り、
ブルーベリージャムやカシスジャムのような程よい果実の凝縮感があり、この時点では揮発酸や酢酸のニュアンスは感じませんでした。
例年と比べると綺麗で癖のない味わいなのでどんな方にも受け入れられやすいワインだなと思いました。
抜栓3日目
やや揮発酸のニュアンスが出てきましたが全体のバランスは崩れておらず、むしろワインに複雑味を与えています。
どちらかというと秋冬向きのワインかなと思うのでジビエ(特に鹿肉とか)と合わせてみたくなりました。
お家飲みでしたらラムのクミン炒めなんかいかがでしょう?