色合いは明るい琥珀色。香りは柿、黄桃、蜜柑に、紅茶やクローブ、トースト、炭などか複雑に香る。味わいは、熟した果実味にしなやかな酸が全体を引き締め、フェノールからくる丸みと渋みが、奥深い旨味として感じられる。
F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。2004年以来、このF.O.S.は優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年(赤ワインのように)果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながら造っています。この「2020甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有しています。アンバーワインにも分類され、多彩なお料理と思わぬ相性を見せるこのワイン、どうぞのんびりお楽しみくださいますよう。(ワイナリー資料より)
■ワイン情報
[ブドウ産地]山梨県甲州市塩山、小川畑、山梨県甲州市勝沼、秋玉園東夢農場、秋山農園、芳王遊覧園
[タイプ]オレンジ・辛口
[品種]甲州100%
[アルコール度数]11.5%
[醸造について]1つ目は、除梗した葡萄をタンクまたは甕へ入れ約80日間醸す。アルコール醗酵により十分に成分を抽出した後プレス。2つ目は、葡萄を除梗しステンレスタンクで2週間醸し醗酵後プレス。醗酵終了後、約6割を木樽、約4割をステンレスタンクで7~10か月熟成。無濾過・無清澄
■ワイナリー情報
[創業]1950年代、山の急斜面に葡萄畑を開墾
※旧ヴィンテージ、過去のコメントです。
2021.4月下旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
普段に気取らず飲みたい、日本のオレンジワイン!
【ティスティングメモより】
【好き】 辛口・甘口問わず、綺麗な酸が感じられるワイン
【苦手】樽の香りやアロマティックな香りが強すぎるワイン
抜栓後すぐに試飲しました。
色調は明るいオレンジ色。柑橘系のポンカンやデコポン、ビワの果実の香り。口にふくむと香りの印象よりスッキリとした酸が広がり、そこにオレンジピールのような果皮のビター感が加わっていきます。
烏龍茶ような少し香ばしい雰囲気も感じられますが、前回のヴィンテージより、柔らかで穏やかな印象を受けます。
普段の食事と合わせやすいオレンジワインですが、中華風に鶏肉と青菜の炒め物や、この時期なら旬のそら豆やグリンピースなどの豆類と海老のさっと煮などと気取らずに合わせてみたくなりました。

【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓3日後に試飲しました。
透明感があって輝きのある淡いオレンジ色。ダリアを連想させるような、やわらかくてきれいな色味にしばし見とれてしまいました。
枇杷、カリンのコンポート、ドライフルーツのような香りに、ほうじ茶や乾いた木の皮のようなスパイス香、複雑性に富んでいます。
一口目は軽快でドライな印象ですが、時間が経つにつれ果実味のまろやかさがでてきます。昨年2018年ヴィンテージよりも、アルコールのボリュームが控えめで上品な味わいです。
チキンの照り焼き山椒風味、カボチャの鶏そぼろあんかけ、豚肉と大根の煮物などオーソドックスな家庭料理と一緒に飲みたいです!!