このワインがスゴかった!2020
このワインがスゴかった!2020 ベストワイン部門
2014年から毎年末に開催、フジキスタッフ達が1年を振り返りながら
”本当に美味しかった、心に残ったワイン”
について語るこの企画。
今年はいままで経験のないことばかり続いた1年。
自粛期間にお酒をたしなむ量が増えてしまった人も多いのでは?笑
2020年は少しテーマを変化させました!
今年ならではのフジキスタッフのコメントをお楽しみください☆
本音で選ぶからこそ、ほとんどが完売商品となってしまいますが、ご了承の上、ゆるーく広い心でお読みください。
ベストワイン部門
色々あった2020年。酒量が減った人もいれば増えた人もいました(笑)
そんな2020年、フジキスタッフが一番良かったと感じたワインの発表です!!
【好き】 酸とミネラルもしっかりある薄甘白ワインが大好物。 マセラシオンしたバランスのいいワインも好き。
【苦手】 苦みが強いワイン&石油香は×
[泡・ロゼ]ユーゴ/ Ugo
ル・セルパン・エ・ラ・ローズ 2015
実は昨年もスゴかったに彼らのワインを選んでいましたが
今年も新生ユーゴになって更に衝撃を受けました!
(2019年まではギィラルデルというドメーヌ名でしたが
2020年からバスク地方にワイナリーを移し、
ユーゴというドメーヌ名になりました。)
貴腐の着いたブドウでロゼの微発泡ワイン?!と、
「?」マークがいっぱいでしたが飲んで思わず唸りました。
まず蜜、黒糖、ドライアプリコット、ローヤルゼリーなど
濃密でコクのある香りにノックダウン!
味わいは甘みはありながらもドライで貴腐由来のワインらしい厚みがあります。
飲みごたえはありますが、
重すぎたりベタベタした感じはなく、ただただため息(ポジティブな方)が出ます。
このワインの海があったらダイブしたい!
【好き】 アルザスワイン、ロゼ泡、フルーティなワイン
【苦手】タンニン強めのワイン
[白]パット・ルー/Pattes Loup シャブリ 2017
今年の1月末に生産者のトマ・ピコさんが来日した際に
フジキに立ち寄ってくれました!
その時に飲んだこのシャブリがなんと今年のベストワインに、、!!!
ブルゴーニュのシャブリなんですが、
いつも飲んでいるシャブリとはいい意味で全く味わいが違うのです!
濃密な蜜蝋や、はちみつ、べっ甲のようなニュアンスも。果実感もしっかり感じます。そして、そっと優しいミネラルが寄り添います。
このバランス感を持ったワインはなかなかありません。
衝撃を受けたなんてもんじゃない!(笑)
この心がほっとするほんわかした優しい味わいは生産者の方のお人柄を表現しているようでした。
自身でも購入しましたが、もったいなくてまだ飲んでいません。笑
新年に飲もうかなぁ...。
いつもと違う一面を持ったシャブリ、是非ご体感いただきたい1本です。
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】還元熟成香、過度な味わい
【赤】ピエール=オリヴィエ・ボノーム/Pierre-Olivier BONHOMME ピノ・ノワール 2017
2019年9月、フジキイベントのヴァンクールの会で好印象
だったワインでもあり、スタッフコメントにもあげています。
今年の夏ぐらいまで店頭に静かに並んでおり、
その隣には2018年ヴィンテージも数本。
2020年10月中旬、なんとなく赤ワインが飲みたくなり
自宅にて抜栓。 『こ、これは!!!』 一瞬言葉を失う。
やっと運命の人に出会えたような…。 ひと口、またひと口。
【わたしのマリアージュ】
コンテ12ヶ月熟成、鴨せいろ
【好き】 軽やかでチャーミングな赤、ミネラル豊かな白ワイン
【苦手】飲み疲れするような重い赤
[白]セバスチャン・リフォー/Sebastien Riffault
サンセール サウレタス 2011
こちらは10周年の特別セットの中の1本で、
オンライン対談のイベントで輸入元であるディオニーの
前田さんの楽しいお話と共に飲みました。
土壌違いの兄弟キュヴェであるオクシニスも一緒に飲み、
どちらも甲乙つけがたい美味しさでしたが、
私はキンメリジャン土壌のミネラルで少し引き締まった
印象のこちらが得に好きでした。
サンセールとは思えない飴色の外観に、何とも言えない複雑な風味と熟成感や厚みのある液体。
エピソードトークで、ギリギリまでブドウを熟成させることの難しさや畑を耕す愛馬の話しなど
伺えて、更に味わい深く感じ、振り返れば2020年ベストワンワインです!
【好き】 辛口・甘口問わずキレイな酸が感じられるワイン
【苦手】樽の香りやアロマティックな香りが強すぎるワイン
[泡・ロゼ]ユーゴ/ Ugo
ル・セルパン・エ・ラ・ローズ 2015
このワインは、プライベートも含めて何回か飲む機会があり、少し思い入れのあるワインです。
まず、フランスの南西地方、ジュランソンでロゼの微発泡という、なかなか想像のつかないワインです。
ましてや、主な使用品種であるプティ・マンサンや
グロ・マンサンは、甘口タイプのワインに多く使用されますが、それ以外ではあまり馴染みのない印象でした。
期待していた以上に複雑な香りと奥行きのある味わいが特徴的で、他ではあまり感じられない
魅力的なワインでとても印象に残っています。
【好き】お出汁のような旨味のあるワイン
【苦手】キシキシするほど強いタンニンを感じる赤ワイン
[赤]ドメーヌ・ボールナール/Domaine Bornard
アルボワ・ピュピラン・ルージュ・プルサール・
ラ・シャマード2016
こちらはフジキ10周年記念スペシャルセットに入っていた
シークレットワインの1つ。
香りから既に艶っぽさというか色気のようなものを感じ、
早く飲みたい衝動に駆られました。
飲んでみると思わず目を閉じて「ん〜〜!」と唸ってしまう心地よい旨味、ビターでエッジが効いているものの、優しい丸みがあります。
ただただ美味しく、ピュアな液体が全身に広がり身体が喜ぶおいしさです。
誰もが虜になる理由がわかった気がします。また飲める時が今から待ち遠しいです
【好き】 ワインってブドウからできているんだぁと感じるチャーミングなワイン
【苦手】口が尖ってしまうほど強い酸味と苦みがあるワイン
[白]ドメーヌ・グラムノン/Domaine Gramenon
コート・デュ・ローヌ ラ・ヴィ・オン・ニ・エ 2019
おいしかったワインはたくさんあるのですが、
やっぱり最近飲んだワインが印象強くなってしまいます。
この秋に飲んだ、ローヌのナチュラルワイン生産者の
大御所、グラムノンの白をベストワインにさせて頂きました。
ミルキーな香りが塊でふわっと上がってきた後に
ジャスミンのようなほのかに甘い香りがくすぐります。 甘いグレープフルーツのような程よい酸味と甘みのバランスがなんとも心地よく、シナモンや栗のようなほっくりとした感じもあり、
アフターのしなやかな苦みが引き締めてくれました。
季節的にも栗の葉で包んだ山羊のチーズ「バノン」と合わせたらおいしいと思いました。